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Yuri.OのCinema+Balance シネバラ

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映画「幼な子われらに生まれ」試写。

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映画「幼な子われらに生まれ」試写会に行ってきました。
三島有紀子監督の舞台挨拶付きです。
一般に観せるのは今日が初めてだそうで。

三島監督の作品を観たのは初で、今回はこれまでと違ったドキュメンタリー仕様で
撮影したそうなので、初がそれだとどうかな?と懸念していましたが、とても素敵な作品でした。





【あらすじ】

親愛なる、傷だらけのひとたちへ。バツイチ、再婚。一見良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマンの田中信(浅野忠信)。キャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と三ヶ月に一度会っているが、現妻・奈苗(田中麗奈)との間に新しい生命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当にパパに会わせてよ」と言い放つ。今の家族には息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま長女を奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)に会わせる決心をするのだが・・・。数々のベストセラーを手掛けている直木賞作家・重松清が1996年に発表した傑作小説を映画化。血のつながらない家族、血のつながった他人―つまづき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、アンサンブルムービー。

主演は浅野忠信
共演は田中麗奈、寺島しのぶ、宮藤官九郎など。
子役の第2のガッキー候補と言われている南沙良ちゃんや
NHK大河ドラマ「女城主 直虎」で直虎の幼少期を演じていた
新井美羽ちゃんなんかが子役として出演しています。
南沙良ちゃんは本作が女優デビューだそうですが、
デビューとは思えないくらい演技が上手かったです。
最近の子は何でも器用に出来るんですかね?

そして、演技している時より、雑誌「ニコラ」のモデルの動画の時の方が破壊的に可愛い。
すみません、可愛い女の子には目がないもので話が逸れました(爆)

原作は未読で、荒井晴彦さんの脚本もともすると寝てしまうこともあるくらいだったので、
大丈夫かなぁと思いながら観に行きましたが、
人物描写が丁寧でラストに向けて皆の感情が高まって最後はきちんと収まる、
でも現実離れしていない、ただのハッピーエンドじゃないよく出来たお話でした。

三島監督は「男って身勝手だなって思うと思う。」とおっしゃられていましたが、
私の感想は真逆で、本当は選択肢なんてないくせに「どうしたらいい?」と
頼りまくりのぶら下がり系女子の奈苗も、自分で相手の人格否定をしたことさえ謝らずに
自分の決断を男に八つ当たりする友佳も、ドン引きするくらい自分勝手で、
そんなんだから、目の前の大切な夫が悩んでいても、気づいていても見えないフリして追い詰めて。
女性は少なからずそんな面があるとは思いますが、「他人の振り見て我が振り直せ」と頭に浮かんでしまいました。

反対に男性陣は、女性より明らかにキャパが狭いのに、
日本特有の「男たるもの~」みたいな考えのもと、女性に手が出るくらいまで、
自分がおかしくなるくらいまで追い詰められてて、
現代だったら男女半分づつで良いのではないかなと思いました。

本作は、三島監督初めてのドキュメンタリー形式での撮影、
つまり、ベテラン俳優陣で役は体に入っているので、
台詞は決めずに「よーいスタート」で生まれてくるものをリアルに撮ったそうです。
でも、よくあるドキュメンタリー特有の見にくさやストーリーのつまらなさは全くなくて、
大人も子どももどの登場人物にも少なからず共感できましたし、
最後の方なんか涙が頬をツッーって流れてました。

南沙良ちゃん演じる長女が自分の言動が周りの親たちを傷つけたことに気付いて
自己嫌悪と後悔でいっぱいになるのを信がそっと寄り添うシーンが良かったです。

クドカン演じる沢田の「女の子を育てるには1億くらい貰わないと割に合わない。」
という台詞が的を得ていて、子育てってそれでも割に合わないことばかりですもんね。
それでも、育てるのは9ある苦しみが1の喜びで帳消しになるって知ってるから。
自分の親子関係にフィードバックして、喜びを1じゃなくて増やしていきたいなと思いました。

他人だった家族が再びつながる瞬間がきちんと丁寧に描かれていて、
救いのある優しい哀しい愛おしい映画だと思います。

親である人にはぜひ観ていただきたいですね。

浅野さんは雰囲気俳優で台詞は下手なんてドラマに出た時に叩かれていましたが、
本作は台詞がとても多かったですが、抜群に上手かったですよ。
やっぱり映画の人なんだなぁと思ってしまいました。

今週末あたりから、夏休み映画がドドーンと始まるので、
皆さん体調を崩されませんよう気を付けてお過ごしください。

Yuri.O
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